海辺から半歩下がって綴る《ドラマ・映画の話》

海辺でのんびりするのも、本もドラマも映画も好き!つまらなくても、面白くても、見たままログ。

ドラマ「カネの切れ目が恋の始まり」を見終わって

しんみり…

このドラマのことは、単にストーリーを追うだけでは語れないものがあります。放送開始が2020年9月15日,最終回が10月6日。たった4話しかない連続ドラマでした。

放送日より2か月くらい前に主演の1人のM.H.氏が亡くなったので、重い、重過ぎる…と敬遠していたのですが、人にすすめられて見たところ、非常に明るくて、お金の使い方について考えさせられる良いドラマでした。

もう1人の主演松岡茉優さんが素晴らしく、本当にどうやって最終回の表情を作られたのだろうと、感心してしまいました。

そこに、M.H.氏はいないのに、お帰りなさい…という笑顔で迎える…そんな切ない最後でしたね。

このドラマを完結させたのは

あんな風に急に亡くなるなんて、悲し過ぎると思うけれども、スタッフ、スポンサー、事務所、テレビ局の判断で、最後まで放送しようとしたのは、すごいですよね。

その熱意を感じましたし、みんなにそうさせるくらいM.H.さんはいい俳優さんだったんではないでしょうか?

ストーリーから学ぶお金の使い方

社会人になっても親のクレジットカードで湯水のように無駄にお金を使ってしまう猿渡(M.H.)。オモチャ会社の営業部から経理に異動になり、一切の無駄を省いたような生活をしてる九鬼玲子(松岡茉優)に指導を受けます。

会社で玲子に一円の重みを教えてもらう一方、鎌倉で下宿を営む九鬼家に転がりこみ、一緒に暮らしながら、物を持たない暮らしを実践する姿を見ても学びます。

そして完璧ではない玲子の姿も知ることに。彼女は、タレントとして人気のある大学時代の先輩(ファイナンシャルプランナー?)の追っかけをしており、プレゼントに大金を注ぎ込んでいたのです。

「おいおい、貢いでるな〜」と呆れる猿渡。でも、全然人のこと言える立場ではない九鬼家の居候なんですけどね。親にクレジットカードを取り上げられて、ようやく猿渡も庶民の気持ちも分かるようになっていきます。

玲子には父親とのお金にまつわる悲しい思い出があり、母子家庭となって苦労してきたというトラウマも。ポジティヴで、人とのかかわりをおそれず、状況を打開していく猿渡に救われることもあり、正反対な2人は、ちょっとずつ不完全なお互いを補完しあうように成長していくのです。

結構、いい話でした。

 愛だろ、愛

 ということで、感想としては、お金を稼ぐ、お金を使う、お金を貢ぐ、お金を大切にする…それぞれのお金への付き合い方を見ていると、人は、溢れる気持ちをお金に込めて、受け渡しあっているってあらためて感じました。

お金はエネルギーで、まるで気持ちそのもの。つまり、お金って愛なんじゃないの?と思いました。

 

みんな愛が必要です

そういうわけで、結論。

世界の大富豪は、愛でもあるお金を独り占めせずに、世界に分け与えてるといいのでは。そうすることで、大富豪もすっきりするでしょうし、地上に愛が溢れて、みんなで幸せになれるんじゃないでしょうか?

 

今こそ、人口の1%に過ぎないという超大富豪のみなさん、お金という愛を社会に還元してください!

 

M.H.さんの不在によるショックを乗り越えて、そんな気持ちになるドラマでした。