ある作曲家の一生
古関裕而さんをモデルにした作品。コロナ禍で撮影休止期間もあり、結構再放送しかやっていない期間もありましたが、120回で無事終わりました。
東京オリンピックのテーマ曲を作ったところもフィナーレにふさわしいはずだったのに、リアルオリンピックは延期になっちゃって。
なんか私たちの日常の方がドラマみたいでしたよね。のんきにNHKの朝ドラ見るというのも平和あってこそ。
まとまりがありましたね
今回の朝ドラはまとまりがありました。時々、は?という展開になって終わる話もある中、良かったのではと思います。
古関ならぬ古山裕一役の窪田正孝さんの明るい演技が良かった。ホントにモデルの方があんなに落ち着きない感じなのかはわかりませんが。
妻の音役の二階堂ふみさんは反対に落ち着いてますよね。40歳くらいの貫禄あるような気がするから歳とってからの時代でも違和感なかったし、歌も上手だった。
役者の敢闘賞
華があって、よかったのは、歌手の伊藤役の山崎育三郎さん。ミュージカル出身の魅せる俳優。役柄にあっていましたよね。
音の母、薬師丸ひろ子さんもよかった。夫なきあともしっかり家を守って。ユニークですてきなお母さんで、印象的でした。
音の妹、梅役の女優さん、知らなかったのですが、森七菜という売り出し中の19歳。現代っ子なんだけど、どこか昭和の香りがする。誰かに似ている…と思わせる不思議な子で、よかったですね。
福島の3人の絆
このドラマで福島三羽烏という作詞の村野、歌手の伊藤との友情が心に残りました。それぞれが、壁にぶち当たり、もがいて、苦しむわけだけど、それを叱ってくれたり、力になってくれたり…。幼少期からの福島弁で通じ合えて、波長もあう仲間とのつきあいが、大人になってからも続いていくのっていいですよ。福島の言葉が温かく聞こえたな・・・。
虚実混ざっても良し
連続テレビ小説にはたいていモデルがいるけど、本当のことだけでは作られてはいないはず。それでも、こういう作曲家が題材であれば、その歌は残っていて、知られていて、歌のイメージがすでにありますし、わかりやすく、物語が伝えやすくていいですよね。
業績が庶民的で、性格などが分からない人を題材にすると相性がいいな、と思います。
今回も大衆の心をつかむ曲で知られている方だったのでとってもよかったですよね。
次の「おちょやん」はまた違うタイプの話ですけれど、あまり知らない女優さんの話なので、これはこれで新鮮です。というわけで、きっとまたこの朝の枠のドラマを見続けると思います。