海辺から半歩下がって綴る《ドラマ・映画の話》

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ドラマ「親バカ青春白書」を見終わって

「親バカ青春白書」とは

2020年8月〜9月に日テレ系で放送されたドラマです。あらすじをサクッというと、箱入り娘を監視するために、作家である父親が同じ大学に同級生として入学してくるという話です。

 娘は、永野芽衣、父親はムロツヨシ。同級生は、福士壮太、今田美桜ら。すでになくなった母役に新垣由依。監督は、福田雄一です。

 どんな笑いを目指している?

あくまでフィクションな設定なので、真剣に考えないで気楽に見るのがいいのでしょうが、やはり娘の精神衛生上よくないと思うな。こういう父親の束縛…。

コントとしては、面白い設定なので、この不自然な設定を笑いに消化して欲しいという期待があったのですが、意外と笑いどころがない。

ほのぼのホームドラマ系なのかな。

 誰がターゲットなのか

 これを喜んで見られるのは父親世代なのでしょうか。

娘のピンチを救うため、コンパやサークル活動にもついて行き、恋路を邪魔して、娘の友達の女子大生に惚れられる(そういうストーリーです)という父親になってみたいということなんでしょうか。

大学に世代の違う人が入ってくるのは、いいと思うんですよ。父親でなく、変わったおじさんが仲間になって、世代が違う経験値を生かしてピンチを助けてくれるという話でいいと思いますけどね。

昔、りぼんに、岡田あーみんの「お父さんは心配性」っていうギャグマンガがあったけど、娘は鬱陶しく思ってて、なんとか振り払おうとする。でも父親が無茶なデートの妨害工作をしてくる。その様子がキレのいいギャグになっていたんです。

けど、ムロツヨシの演じたガタローは作家という設定なせいなのか、意外と学生に溶け込むのが早いし、娘も抵抗してない。

そんな風なので、コメディとして成立しにくいですよね。

で面白かったのか?

 笑いはなかったですね。

コメディ的にすべて丸く収まったストーリーだったけれども。なんか、そんな風にうまくいく?と疑問が…。

その責任はムロツヨシのちょっとモテたい風なルックスとか、演技とかにあるんでしょう。女子大生は、ムロツヨシが好きなんですか?そうなの?知らなかった…。

もっと、コメディアンぶりを発揮するんだと思ってたので、肩透かしくらったみたいな気分で終わってしまった。

ただ、こういうドラマにある普通のキャンパス風景が今コロナの影響で失われてしまっているので、面白いかどうかよりも何よりも、こんな平和な大学生活がうらやましいよね。

一日も早くキャンパスにも日常が戻って来て欲しいですね。