海辺から半歩下がって綴る《ドラマ・映画の話》

海辺でのんびりするのも、本もドラマも映画も好き!つまらなくても、面白くても、見たままログ。

M1グランプリ 2020 感想

漫才のマイク

M1グランプリ毎年観てますよ〜

 毎年観てるんですよね。で、今年、コロナで劇場が休んでる期間もあり、無名の人材は出にくい状況だったのかなとは思う。

 

だから、いつになく、実力派が揃ってた。

 

ほら、毎年なに?みたいなノリで来たようなグループがひとつ、2つは割り込みしてるようなイメージなんですけど、それがなかった。

 

ある意味、あんまり華がないコンビばかりだったような。

優勝は、マジカルラブリー

 3年前の2017年にM1に出たときは会場の空気に弾かれてましたよね。笑いをつかみそこねてた。上沼さんでなくても、クスリともしない人多かったんじゃないかな。

 

それがリベンジを果たしたという。おめでとうございます。

 

今年のネタも、やはりちょっと私にはハマりませんでしたけど、ダテでは優勝しないんで、今年らしさを掴んでいたのでは。なんていうのかな。メジャーな道を外してはいないっていう。

 

というか、マジカルラブリーは、らしさを曲げない姿勢が感じられました。不屈。

そのらしさの良いところがいま一つまだ見えてこないんですけど、フクガオ系ではあるので、それを活かしてテレビ映えするといいですよね。

 

もともとポテンシャルのあるコンビがコロナ禍を味方につけてチャンスを掴んだってことですよね。爆発力のある笑いをこれからも届けてください!

 

出演者を勝手にランキング

番組に出演した決勝勝ち残り9組をファイナリストと言います。プラス敗者復活1組の計10組が、優勝を争うわけです。

ネタ見せ順はくじ引きで決まります。

ネタ見せ順に個人的に採点したところ、以下の結果に。

 

4位■インディアンズ   ネタ:元ヤンキーだった自慢

明るい笑い!面白い〜。可愛げがある。

 

10位■東京ホテイソン   ネタ:言葉遊び的なナゾとき

ナゾときが分かりにくいのかな。笑えなかった。あとは声のバランスが良くない。

 

5位■ニューヨーク   ネタ:細かい違法行為

安定感はある。さりげなく悪い雰囲気。それが個性に。覚えやすい。

 

2位■見取り図 ネタ:タレントとマネージャー 

アホな新マネージャーの話。面白い。声と見た目は苦手でしたけど、うまい。

 

1位■おいでやすこが  ネタ:聞いたことあるようなないような歌 

歌ネタ。右の人のツッコミ激しい!けどそれがぴったりなの。歌ネタが強いから。笑える!こがさんの声が意外性。表情がいい。

 

5位■マジカルラブリー ネタ:フランス料理 

ごめん〜。野田さんは覚えやすいし、キャラもたっている。でも、動きで笑わすのに、動きの意味がわかりにくい。マイムが粗雑?

 

7位■オズワルド ネタ:改名したい 

面白いですよね。個性はハッキリしてる。M1の舞台に来てるんですから、立派です。

 

8位■アキナ ネタ:彼女にいいとこ見せたい 

面白いよ!けどM1ぽくないんでしょうか。順位は低くなってしまいました。

 

9位■錦鯉  ネタ:パチンコ台 

笑いましたけど。好きじゃない。ごめん。右の人、安倍元首相の物まねしていましたか?

 

3位■ウエストランド ネタ:婚活したって無駄 

今回初めて知った。面白い。婚活アプリしたって、どうせもてない!という主張がツボに入った。パワーワードが印象的だった。悪口漫才師っていうけど、よかった。

 

以上です。

ということは個人的には最終決勝には

・見取り図

・おいでやすこが

ウエストランド

の3組が行くというのが採点結果だったわけね。なるほど。審査と感想が違うのはマジカルラブリーだけか。ていうか、それが優勝したのか。

まあ、このようにズレがあるのもM1グランプリらしさです。へえ、なんで?と思っても、その後名実ともに王者らしく成長することも多い賞なので、余白というか伸びしろ込みの採点をしてるんでしょうね、プロは。

 

一番推したコンビが優勝しない?

 例えば去年のかまいたち、その前の和牛とか、ジャルジャルも、ハライチもね。私が推したコンビは優勝しないかもしれない。

なので、ホントお笑いは、万人受けするってことはないよね。優勝って時の運も大きい。ネタをやった順番とかね。

けど、9組に残ったことがすでにすごいし、決勝の3位までに入れば、そのあと売れることも多いし。

昨年のぺこぱなんて、ブームを巻き起こしましたよね。全国的に名が知れ渡るので、良い成績を残すと得るものは大きいです。

 

M1は一時期やってなかったので、その時にピークが来ていたコンビは、優勝杯を手にすることなく売れているはず。

もし当時開催されたならば、グランプリの栄誉にあずかったコンビもいたでしょう。やはり時の運は大きいです。

とはいえ、お笑いのビッグタイトル。お笑い芸人の夢なので、運も含めて存在意義はあります。

ただ、そこで優勝してないコンビも面白いので、自分の感性を信じて、笑いましょう!

M1、2020決勝の2ラウンド目のネタ

では、最後、3組が2ラウンド目でみせたネタと笑いの量(主観)は・・・

・見取り図 「地元」 90/100

・マジカルラブリー 「つり革つかまらない」 80/100

・おいでやすこが 「バースデーソング」  85/100

でした。個人的には「見取り図」が抜いたと感じましたが、優勝はマジカルラブリーに。

総括

今回は、いい方変かもしれませんけど男くさい大会でしたね。なんかムードがね、いつになくM1は笑いの格闘技なんだなあと実感させる大会でした。ちょっと参加者の闘争心が怖いくらいでしたね。マジカルラブリーがそういうものを特に感じさせるんですよね。2ラウンド目に上がる前に、おいでやすこがに対して野田さんが「R1のときのように、ぼっこぼこにする」とか言ってましたし、闘志が半端ない。笑いと言う名のボクシングというか、殴り合ってる感じ。

今までのM1は、そこまでのギラギラ感は感じさせないコンビが多かった(昨年の覇者ミルクボーイとかは無心な感じ)けど、今年は重いものが見えた気が・・・。

敗者復活に残りかけていた「ゆにばーす」がいてくれたら、女子も混じって見た目の印象は違ってたかもしれないですね。(お笑いやっているのは男性ばかりではないっていうのが分かる)敗者復活からいきなりトップバッターで出て来た「インディアンズ」も十分明るかった(花も胸につけてましたし)ですけどね。

とにかく、みなさま、お疲れ様でした!ウエストランド、また見たいです。