海辺から半歩下がって綴る《ドラマ・映画の話》

海辺でのんびりするのも、本もドラマも映画も好き!つまらなくても、面白くても、見たままログ。

No.1女性芸人決定戦 THE W 2023 ~栄冠は「紅しょうが」の手に~

笑いの種類いろいろの女性芸人の大会

日テレのお笑いコンテスト「THE W」。

女性芸人というくくりで、多種多様なジャンルのパフォーマーが競うため、どちらが優れているのか分かりづらい大会です。

とはいえ、キー局のお笑い杯でNo.1の称号を得ることは、売れるためには大事なこと。

今年も予選を勝ち抜いた女性芸人たちが熱いパフォーマンスを繰り広げました。

この大会は、出場順に次に出てきた人とどちらが面白かったかを審査員が採点。2組を比べて、面白かった方に票を入れる方式。なおかつ各ブロックごとに分けています。

審査員の笑い飯の哲夫さん、麒麟の川島さん、ドランクドラゴン塚地さん、アンガールズ田中さん、友近さん、マヂカルラブリーの野田さんの6人と視聴者投票の7票あって、7-0となったりもした時もありましたけど、各組にそこまでの差はない印象でした。審査は難しいと思いましたが、意外と評価は一致していたようです。

出演者の顔ぶれは・・・

Aブロックは、まいあんつ、はるかぜに告ぐ、スパイク、やす子。

Bブロックは、ハイツ友の会、紅しょうが、変ホ長調梵天

Cブロックは、ゆりやんレトリィバァ、あぁ~しらき、ぼる塾、エルフ。

ああ!知ってる!と思う芸人とともに、知らないなあっていう芸人も結構いました。

Aブロックの「まいあんつ」は、パワフルなギャグを連発する、赤塚不二夫の漫画出てくるキャラクターのようなピン芸人。「はるかぜに告ぐ」は初めて見ました。芸歴浅いですが、しっかりした漫才です。「スパイク」はこの番組の常連のコントのコンビ。「やす子」は去年くらいからすでに売れている元自衛隊のぴん芸人さんです。

Aブロックを勝ち抜いたのは、スパイクでした。

Bブロックの「ハイツ友の会」はローテンションのコント。バランスよい感じ。「紅しょうが」はパワフルでした。貫禄あるなあ。「変ホ長調」はあまり知られていないかもですが、実はM-1の決勝に出たことがあり、なおかつアマチュアという異色な漫才コンビです。素のおしゃべりのような、パンチの効いたかけあいが、さすがここに残るだけあるなあと思いました。梵天は知りませんでしたが、ローテンションの姉妹漫才です。

Bブロックの勝者は紅しょうがでした。

Cブロックは、すでに優勝経験者のゆりやんレトリィバァが出場。ほかに、知らなかったピン芸人「あぁ~しらき」とか、4人になった「ぼる塾」、ギャルの人のキャラが立っているコントコンビ「エルフ」が戦い、「エルフ」が制しました。

勝戦は・・・

各ブロックを勝ち抜いたスパイク、紅しょうが、エルフが、最終ステージで戦いました。

スパイク…靴下の裏が真っ黒な友達の家に遊びに来た友人のネタ

エルフ…ホストクラブに初めて来たギャルのネタ

紅しょうが…スカートのすそがパンツにはさまってしまった女性ネタ

思い思いのネタで臨んだ決勝。クオリティはどれも高かったですが、4票を集めた紅しょうがが優勝!エントリー総数863組の頂点に立ちました。おめでとうございます!

紅しょうがさんは、4年連続5度目の出場でつかんだ優勝だったんですね。立ち位置右側は美脚の稲田美紀さん、左側は安定感ある笑いを届ける熊元プロレスさん。いつみてもなんか雰囲気がいい二人です。息長く活躍してほしいです!

他印象に残ったのは

やはり漫才とかコントは、テンポよく畳みかけてくる感じで盛り上がれるので、ピン芸人よりも笑いがとれる形式なのではという印象。とはいえ、かつて、ゆりあんさんや吉住さんといったピン芸人も優勝しているので、そうとも言い切れないんですけれどね。

初登場の漫才コンビ「はるかぜに告ぐ」がこれから伸びそうな予感!忘れたビニール傘は戻ってこない…というネタなんですが、笑いましたね。

「ハイツ友の会」も、癖のある陶芸家にインタビューする癖のあるライターのネタ、なかなかよい仕上がりでした。

マチュアとは思えない「変ホ長調」もじわじわ来る笑いで、女性でもぼやき系漫才ってありなんですね、と思いましたね。70歳、80歳になってもいける感じがしました。

惜しくも優勝を逃した「エルフ」も売れてきましたよね。じゃんじゃんテレビでも活躍できるのでは。ギャルっぽい見た目を活かしたネタで笑わせてほしいです。

みなさまお疲れさまでした。笑いを志す女性芸人さんにエールを送ります。楽しい時間をありがとうございました。