海辺から半歩下がって綴る《ドラマ・映画の話》

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バチェラー5 第5話 物議を醸したストールンローズ

ストールンローズ投入

バチェラー5視聴中。5話を見終わりネタバレ感想をメモします。

メキシコ編も後半戦。残った女性は7名。今回も波乱がありました。想像以上の混乱ともいえるかも。

まず、坂東さんが今回は、カクテルパーティーなしでローズセレモニーになると伝えます。そして置いていったのは「紫のバラ」。ストールンローズといって、デートに誘われなかったうちの誰か一人がこのバラをツーショットデート中に持っていけます。バチェラーが受け取れば、ツーショットデートをしている女性から、デートを奪うことができます。ただし、バチェラーが受け取らなかった場合は、その場で脱落するというもの。

今回デートに誘われるのは2人だけ。もし誘われず、このバラを使わなければ、デートのないまま、ローズセレモニーに突入するので、使いたい場合は名乗り出る必要がります。使えるのは1名だけなので、複数が名乗り出たときは話し合って一人に決めなければなりません。

バギーのグループデートからのツーショット

まずはバギーに乗るグループデート。尾崎麻衣さんがバチェラーの背中にしがみついて2人乗りで、そのほかの栃木さん、竹下さん、月田さんは別のバギーで参加。移動中のバチェラーとの距離が全然違いました。移動後、ジップラインで谷越えするツーショットデートについに栃木愛シャさんが選ばれました。

宿で待つのは、西山さん、鈴木さん、大内さん。バギーから帰ってきたのは、月田さん、竹下さん、尾崎さん。皆が宿でのんびりしているテラスから、ジップラインから帰ってきた栃木さんとバチェラーが、プールでツーショットデートしているのが見える状況…でもストールンローズは誰も使いたいとは言いませんでした。

みんなが使いたくなったストールンローズ

次のイルカデートには、西山さん、鈴木さん、大内さんが出かけ、ツーショットには大内さんが選ばれました。宿に残ったのは、尾崎さん、鈴木さん、竹下さん、月田さんです。そこへイルカデートから帰った西山さん、鈴木さんも合わせた6名が、今回はみんな「紫のバラ」を使いたいと名乗り出ました。使いたい理由を6名それぞれ説明します。

ただ一人まだツーショットデートのない月田さんは、「まだ私だけの思い出がない。一つ言えるのは私はすごく長谷川さんのことを知りたいと思っている」と言いました。

「長谷川さんのことを知りたい」というのは6名の中で一番テンションの低い理由だったので、全員が「そりゃあ知りたいよね」と受け流しましたね。

鈴木さんも西山さんも、竹下さんも、ゆったりのんびりとした栃木さんでさえももっと熱く理由を語ったんです。

尾崎さんは「私がつっきーだったら、すごくこのローズ使いたいと思う」と言ってくれました。おかげで流れが変わり、説得してくれたら譲ってもいいよというムードになってきました。しかし、このチャンスに「私だけツーショットがまだないからね」と当然のように頷きながら、他人事のように言って終わらせてしまう月田さん。

――なぜそこで頷いているんだい?なぜそこで終わらせるんだい?と視聴者として歯がゆかったですね…。

案の定、すぐに「長谷川さんから話しかけられたときに、断ったりしてたことも影響しているんじゃない」「みんな少しでも話そうと努力しているのよ」「不平等なのは長谷川さんの判断なので仕方ない」的なことを言われてしまうのです。しかし、そこでも、「でも長谷川さん、月田さんのこと待っているんじゃないかな」という鈴木さんからの呼びかけもありました。

ここで今度こそ「状況(ツーショットデートがない)」のことでなく、「気持ち(今行かないとだめだと思う。このまま何もしなかったら、後悔する。たとえ受け取ってもらえなかったとしても行きたい)」とか何か言うはず!と視聴者期待!!

しかし月田さん、無表情で「今回カクテルパーティーがないからね」と言って頷いて、言葉を止めてしまう。「また状況だけで気持ちを言わないのね…」と視聴者がっかり。参加女性みんなが「どうすれば、まとまる?」と悩んでいたところ、「私だったら、カクテルパーティがあったとしても、今ここでストールンローズを使いたい」と主張する猛者が現れ、バチェラーならではの展開に。

みんながみんな月田さんに譲ると思って、楽しようとしてはいけないという教えだと思いました。ここはバチェラーなのですから。

このあとも予断を許さない脚本のないリアルならではの言葉の応酬があり、視聴者はくぎ付けに。竹下さん面白すぎる。

一応、竹下さんにも「そんな理由じゃあ」という意見もぶつけられますが、それらのディフェンスをかいくぐる竹下さんの熱意には、はやり説得力がありました。

尾崎さんや鈴木さんから、「月田さんへのやさしいパス」はその後も出されるのですが、一向に「状況説明」から出られず「理恵ちゃん(竹下さん)に私から反論はない」と言い切ってしまう月田さん。そこへ試合が終了したとみはからって坂東さんが来るのですが、そのときになって月田さんが急に「みんながいいって言ってくれるなら、行かせてください」と言いました。

そうなりますと、また延長戦を繰り広げることになりますよね…。多数決とるかどうかとかいろいろ時間かかりそう。

試合終了したあとにゴールしてもノーカウントですし、しかもまだ枠に行ってない感じのシュートですよね。「どうしても今行きたい」とかではなくて、「(状況から判断して)みんながいいって言ってくれるなら、行かせてください」なので、頑固だなあと思いました。「デートが少ないという状況から」だけでは、「行っていいよ」とは思えないのが、受け身でそういう状況になっているだけのバチェラー参加者の気持ちなのでしょう。なぜ、月田さんは分からないのか…。やはり長谷川さんへの恋に近い気持ちはまだなくて、月田さんには「知りたいと思う」くらいの気持ちしかなかったんでしょうね。だからしょうがない。

それに坂東さんは審判じゃない。月田さんは、坂東さんに言うんじゃなくて、基本として、参加者に言わなきゃいけないですよね。

最後は味方だった尾崎さんが、竹下さん以外の4人を代表して、ここまで話し合って決めたあとにまだそんなことを繰り返すようではだめですよ、と諭したという印象です。

「スッキリしない」、「かわいそう」という気持ちにもなる一方、ここはMCの藤森さんがいうように「これがバチェラーという競技」ですし、今田さんが言うように「竹下さんの本気度が伝わった」結果なので、竹下さんがストールンローズを使うことになりました。(多分それ以上月田さんの相手をしてたら大内さんのツーショットデートが終わってしまう可能性も高い)

竹下さんにしても、実はリスクは大きいです。月田さんがなんだかんだいって、気持ちを言わなかったのは、本当は怖くて行きたくなかったということもあるのではないでしょうか。あの、対人能力の高い大内さんに、月田さんは勝てる気がしなかったのかもしれません。

だって、2on1では、バチェラーは、結構エグい比較をしたのですよ。西山さんの本気を出させるために結構一途に想いを寄せていた輿水さんを当ててきたじゃないですか。今回も月田さんが来ると踏んで、来たところを落として、いまいち本気度の低い大内さんの気持ちを振り向かせるつもりだったかもしれないですよ。分からないけど、月田さんは、プライドは高いので、もらえないローズのほうが、受け取ってもらえないローズよりいいと思っていたかも。

そういう意味では、悪役を竹下さんにやってもらって、ストールンローズを使えない悲劇のヒロインのようになった展開は、月田さんにとっては望ましい部分もあったと思います。

ストールンローズと花火とプール

大内さんとのデートに興じているバチェラーのもとへ、紫のバラを持つ竹内さんが現れます。長谷川さんは想定外だったようで、だいぶびっくりしていましたが、受け取ってくれました。

大内さんはショックを受けますが、別にデートを中断されるだけで、即刻敗退するわけではないので、次回へ通過は確定だと思います。

緊張していた竹下さんは長谷川さんに励まされ、次第にほぐれて乗馬デートを楽しみ、花火を長谷川さんと肩を並べて見上げます。

その美しい花火を宿で居残り組の女性陣と眺める大内さん。後ろ姿が寂しそう。涙ぐんでいる月田さんも悲しそう。その暗い雰囲気を吹っ切るように、女性たちの一人が夜のプールに飛び込みます。するとほかの女性も次々プールに服のまま飛び込み、月田さんも含めて、全員が花火が反射してきらめく夜のプールの中で泣きながらハグし合うのです。尾崎さんは「ごめんね」と月田さんに謝っているように見えました。

今回のメキシコ編最大の見せ場ではないでしょうか?

ローズセレモニーでは、2名が脱落。すでにローズをもらった竹下さんのほかに、大内さん、西山さん、尾崎さん、鈴木さんがもらい、栃木さんと月田さんが去ることになりました。栃木さんも悔しかったと思いますが、明るく次に向かうといいます。月田さんも気丈に長谷川さんにさよならを言いますが、最後迎えに来た車の前で、泣き崩れてしまいます。残っている5人にもつらいひとときだったと思います。見ている側にも、悲しいシーンでした。

とはいえ、毎回誰かが去っていく物語です。長谷川さんも「後悔はない」と言っていました。

Amazonプライムの月田さんに与えたキャッチフレーズは「バチェラーを知り尽くした女」です。うまく戦えない部分もあったのでしょうが、同情も集め、5話まで来れたのは大健闘とも言えます。

ここまでのまとめ

今までのバチェラーに「ストールンローズ」はなかったそうです。「バチェロレッテ」では、もう少しあっさりと使われていたので、こんなに使いづらいものになるとは想像できなかったのではないでしょうか。じゃんけんでは決められないのかとか思ってしまいました。

次回はバチェラーは、5名から3名にしなければなりません。想像できません。

けれど、大内さんは有利になってきました。デートを中断した負い目があるので、次回によいデートがセッティングされそう。

バチェラーが真実の愛に向かっているのかどうか、ちょっと分からないです。ローズを渡しながら、相思相愛になれるのかは、分からない面があります。他の誰でもない、長谷川さんのバチェラー物語を見ていきたいと思います。