2023年5月「IPPONグランプリ」が1年以上ぶりに、開催されました。
第28回ということですが、今回も面白い。
Aブロック
Aブロックは、画面見て右からバカリズム、粗品(霜降り明星)、かたまり(空気階段)、ユースケ(ダイアン)、秋山竜次(ロバート)の順。(下記の落書き参照)
常々、この席順は番組側の意図が反映されていると思っています。
右端の人は最初に回答しなければならない問題もあるので、とにかく「任せられる人」という信頼の証。バカリズムは実力と実績から、その場所なのでしょう。
真ん中は、応援している人向けの席。例えば初出場など。今回でいえば、水川かたまりさんとダイアンのユースケさんが初登場なので、真ん中あたりですよね。かたまりさんの方がキャリアが浅いので真ん中なのかな。
右から2番手も優勝候補者席ですよね。左端も実力者席のイメージかな・・・外枠から後伸びして勝つことも大いにあります。
いつも強いバカリズムさんですが、今回はとくに絶好調で、11ポイントでAブロックを制しました。強かったですね。
第1問:「醤油ペロペロなどに代わる悪行は?」では、「ATMジロジロ」(←絵で表現)、「香典PAYPAY」などで鮮やかにIPPONを連取。
第2問:「写真で一言ルーレット」でも落とさず、第3問過ぎても1位をキープ。IPPON率はここまで78%。第4問「ドラムロール大喜利」も決め、第5問:「ペガサスに実際乗ってみてがっかりした理由とは?」は、いかにもバカリズム的に得意そうな問題。「酔う」「思っていたより鳥が強い(←絵で表現)」などで次々とIPPONを決め、独走状態で勝利しました。
「サドンデスで負けがちだったので、そうならないように必死でした。」とコメント。そうだよね、よかったね!という感じ。
2位は秋山さんで9ポイント。第2問:「写真で一言ルーレット」で、象と人々が並ぶ写真に「過払い金のご相談は私たちエレファント法律事務所へ!」と答えたり、第3問:「漏れそうなとき1分もたせる意外な方法とは?」で「カーリングの選手にヤップ、ヤーップ!と叫んでもらう」など、秋山ワールド全開で爆笑をさそい、爪痕を残していました。
3位は、健闘したかたまりさん8ポイント。「写真で一言」もよかったですし、第3問「漏れそうなとき1分もたせる意外な方法とは?」で1番手で回答し、「ハワイ出身力士をあげていく」でIPPONをとったりしたのは良い姿勢。第4問目の「ドラムロール大喜利」で「邪魔なところに立っていそうな芸能人は?」に「稲垣吾郎さんです」(フィクションです!)というのは、松本チェアマンも大笑い。盲点を突かれた気がしました。実力派の4位の二人よりちょっとよかったっていうのは、自信もっていいんじゃないでしょうか。
4位は粗品・ユースケが同じで7ポイントでした。
粗品さん、得意な問題と外す問題があったみたいでしたが、第2問「写真で一言」での「ついに我が家にヤクルト1000がきたぞ~」(箱を笑顔で覗く家族)、「もう2度とあの格安サイト使わないでおこな~」(飛行機の翼につかまっているカップル)は、気持ちよくIPPON。第3問「漏れそうなとき1分もたせる意外な方法とは?」で「逆にコーヒー」など良い感じでした。
ユースケさん、第3問「漏れそうなとき1分もたせる意外な方法とは?」で「火垂るの墓を見て、もっと大変な人がいると思う」などが、印象に残りました。絵も上手ですし、安定的に良い感じでした。
松本チェアマン講評「今日のバカリズムは本当にすごかった。」
Bブロック
Bブロックは、画面見て右から、麒麟の川島さん、笑い飯の西田さん、マジカルラブリー野田さん、かもめんたるのう大さん、ネプチューン堀内健さん。(下記の落書き参照)
優勝常連の川島さんに前回王者(だったような…)の西田さんと隙をついて勝つ忍者のようなホリケンさんが立ちはだかる感じを勝手に予想。初登場のう大さんもセンスありそう。激戦の予感。
野田さんは「IPPONでは面白くなかった」という前回までのイメージをいかに払拭できるかという感じです。私見で名付けた「応援シート」の真ん中席でちょっとだけ、番組側から労わられている印象。本人も「写真で一言が1本もとれてない」と気にしているようです。
かもめんたる・う大さんは初登場ながら、いつものように落ち着いている印象。画面左から2番目の席も比較的プレッシャーなく参加できそう(私見)。
Bブロックは、混戦でした。
第1問:「でんがなやまんがなをつけて相手のテンションを上げてください」
川島さんは「ビルゲイツさんと同じ手相でんがな」などでIPPON。
西田さんは「聞いてまんがな、ニューヨークでもうわさ聞いてまんがな」「アメリカンドッグのここ、カリカリでんがな(イラスト)」などでIPPON。
西田さんが出だし好調のようでした。野田さんは「大きくなったらパパのお嫁さんになりまんがな」が印象に残るIPPONでした。
第2問:写真で一言ルーレット
川島さん:写真「ベッドで男性とトナカイが横になっている」
⇒「サンタさんやばい、もう26日です~」
西田さん:写真「望遠レンズの一眼レフを車の窓から構える女性」
⇒「とうとう肉屋に入ったわね、さかなくん」
野田さん:写真「おでこにてをあてて嘆く、お盆に料理を乗せた男性」
⇒「あ、テーブル盗まれてる!」
う大さん:写真「腕にかみつく警察犬のような犬」
⇒「あ、監督ごめんなさい、あまがみにすると耳がたれちゃいます」
面白いですね~。以上のような感じで次々IPPON。堀内さんの答えが聞き取れず、IPPONならずというハプニングもありましたが、野田氏、2巡目も獲り、苦手克服した様子。汚名返上ですね!
第3問:カルガモ親子の大冒険よりもほっこりするニュースを教えてください
ここでは、川島さん好調。堀内さんの「小田原の子供神輿で東名大渋滞」う大さんの「中1男子、長財布を買う、です」西田さんの「ほんとうのコアラのマーチです」などが印象に残り◎でした。
第4問のドラムロールで芸能人の名前を言う問題では、全員IPPON。差は着きませんでした。
第5問は「砂かけばばあと不倫に落ちた理由は?」。
う大さんの「彼女は人間になりたくて、ぼくは妖怪になりたかった」
堀内さんの「お祭りでばったりあったときの私服がかわいかったから」
川島さんの「大人数で飲んでいたのに、ぬり壁のせいで個室になってしまった」
野田さんの「砂以上に優しい言葉もかけてくれる」などよかったです。
最終的には、川島さん、西田さんが9ポイントで同点1位。次点は8ポイントの堀内さん。聞き取れなかった回答が悔やまれます。野田さん、う大さんは6ポイントでした。
Bブロックの勝者は同点の上位2名のサドンデスでの勝負に。先に1ポイント取れば決勝進出。
サドンデスの1問目は、かるたの絵札に読み札を考える問題。「け」で始まり、「大きなカエルに忍者が載っている絵」にあう読み札は?という問題に、先制したのは西田さん。「結局、車くらい経費がかかる」で、鮮やかに1本を決めて、Bブロックを勝ち上がりました。
決勝はバカリズム対西田さん
決勝戦は、バカリズムと西田さんのどちらが勝ってもおかしくない戦いに。5問目までなだれ込み、最後、バカリズムが決め、優勝。
とくに4問目の「1万種類もある青色、この色はなんていう?」とブルー系の色が映し出された問題へのバカリズムの回答「ショムニブルー」には大ウケしてしまいました。
たかが大喜利、されど大喜利。笑いの瞬発力を試されるこの戦い。みなさんの発想力に毎度感心しています。
川島さんもあと数秒早ければ、Bブロックの勝者となっていたかもしれず、次回もまたどんな試合になるのか、楽しみにしたいですね。
今回も濃い笑いの時間をありがとうございました!