海辺から半歩下がって綴る《ドラマ・映画の話》

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朝ドラ:カムカム エブリバディ--感想--

テーマは英語?安子さんの人生をもっと知りたい

2022年4月朝ドラが切り替わりました。

前作「カムカム エブリバディ」完結。まず、まとまった作品ではあります。

最近、取り止めなく崩壊するストーリーもあり得る朝ドラ枠でしたが、今回はまとまったので、それは良いとして…

好きか嫌いかでいうと、それほどでもない。

ファンタジーっぽいストーリー展開なので、今ひとつ感動はない。言い換えるとご都合主義というか。

英会話のラジオの真似をしていると本当に安子さんやるいのようにぺらぺらになるのでしょうか。ひなたはいろいろほかの教材も頑張ったのではないかと思わせますが、そのあたりがぼんやりしている。

安子さんの人生についてもさらっと語られて、聞き逃したりしてしまうくらいの軽さで重い内容がスルーされてしまった感があります。もっと深く知りたかった。

一事が万事、ぼんやり・ふんわり・あいまいで、最後は魔法のようにうまく収まるという童話のような展開でした。

 

もちろん印象的なシーンもありました。

最後の深津絵里さんのステージで歌う姿、素晴らしかった。

稔さんと安子の神社のシーンとかもいい。

ひなたはオーディションのシーンは流石、川栄さん元アイドルだけに、面白くて良かった。

 

けれど安子さん編のトーンとるい編の違いには戸惑ってしまったな。もう別のドラマになったの?というくらい。

安子は英語好きだったけど、るいは全然興味なさすぎて…テーマが途切れて、何を見させられてるのか…という感じになっていましたね。

とくに大阪の街ってあんなディズニーランドみたいなの?とか様々な違和感が…。クリーニング店もファンタジーのような感じでした。るい、名前も聞かないで服を預かっていいのか?とか。それを何度もやるのはダメすぎではないのか?とか。

しかし、結婚後、るいが急に安子から教わった自家製あんこを武器に回転焼き店を開き、一家を養っていったということは、実はすごい商才があったのか?(そういうことも描くべきでは)

ひなたに安子が渡米して勉強するように言ってましたけれども、そのあたりもさらっと語ったので聞き逃したかもしれない。安子とるいの間の再会してからの葛藤、もう少し詳しく描いてもいいのでは…とか、思いますよね。十分にドラマになる部分なんですけど、サラっと通り過ぎました。すべてが、いろいろ察してくれと言われているような、忖度ドラマかも。

 

キャスティングへの感想

同じ役者が孫とか息子、娘で何度も出てくるのはあんまり…よくないですよね。同じ人物が老年期は別の役者になるのは、良いとして、別人格の子孫たちはクローンじゃないのですから、別の役者さんで良いでしょう。

上白石さんのまとってる雰囲気は、濱田岳さんと似てるから2人兄妹役ピッタリだったけど、安子の老年期役の森山良子さんは違う。

がっしりとした骨太の顔の角張った森山さんは逞しすぎる。欧米感はあるから、キャスティングアドバイザー役にはピッタリですが、上白石さんとは違い過ぎ!

森山さんやはり逞しかったよね。推定70歳超えの設定なのに5キロ爆走とか、あの辺りのシーンは人間じゃなさすぎる。サンタクロースみたいでした。異次元の伝説上の存在。せっかく歌える人なのに、ステージで歌わなかったのも意味不明。

 

上白石萌音さんは、いろいろなところで言われていましたが、宮崎美子さんに確かに似てる!もし演じてくれていたら、賢くてしっかりしているおばあちゃんで、つながりが良かったでしょうね。惜しまれる。

 

主題歌を歌詞・作曲した息子、直太朗氏からの連携オファーなのでしょうか。

 

ほかキャストについて

世良公則さん、歌うシーン良かった。素敵。

おいでやす小田さん、良かったと思う。

目黒祐樹さん、良かった。深みあるかっこ良さ。

 

・何でなの?と思ったキャスト

YOUさん…演技は良いけど違和感

森山良子さん…理由はすでに書きました

 

・流石ですね!と思ったキャスト

オダギリジョーさん

・・・深津絵里さんの凄さに匹敵するファンタジー感。ピッタリな夫婦役。

市川実日子さん

・・・一子さんみたいな友達は大切〜と思わざるを得ない存在感

 

・初めて良さを知った役者さん

松村北斗さん…稔さん役。爽やかな朝にピッタリでした。

早乙女太一さん…トミー北沢役。トミーが良い人すぎるので、早乙女さんも良い人に見えてくる。

平埜生成さん…映画村の榊原役。とても映画会社の社員っぽいです。ひらのきなり、と読むのだそうです。

 

習慣で見てしまう朝ドラ枠、今後も注目していきます。