海辺から半歩下がって綴る《ドラマ・映画の話》

海辺でのんびりするのも、本もドラマも映画も好き!つまらなくても、面白くても、見たままログ。

キングオブコント 2021 |感想

コント芸人の濃いネタの競演 

キングオブコントは、言わずと知れた、コント芸人ナンバー1を競う番組です。今年のキングは14代目。

漫才の1番を決めるM1グランプリの方が、浸透しているかもしれません。けれどコント芸人にとっては、大事な大会です。賞金も大きいですし、やはり夢じゃないですか?

もともと、漫才とコントで分けなくても、ネタで笑わせるのが、芸人さんだと思っていまして、見ているときは分け隔てなく笑っているのですが、コントではM1に出れないのなら、不公平感をなくすためにも、この大会があってよかったです。

 

今回の、キングオブコント2021(10/2放送)の感想としては、なんというか、複雑なというか、ひねった設定のコントが多かったような印象です。明るい、底抜けに笑えるようなネタは、この決勝大会(番組)に勝ち残ってきていないみたいです。変わった設定のものや、ちょっと変わった人を題材にしたようなコントが、結果的に、決勝でも審査員の高得点を得たのでは?

一方で「パンツ一丁」とか「太っている」「女装」といった見た目でとる笑い(昔ながらの?)は、消えてはいません。それはベースになっていて、その上に奇天烈な設定を載せないと1番になれないような世界になってきているのかも。

やはりコントを競う大会なので、漫才にはできないような「設定」や「衣装」に力点が置かれていくのでしょうか。

一言でいうと、マニアックさが深まった大会・・・なのでは。わりと現実の延長にあるようなネタ、ある意味「漫才感」の強いもの、例えば「迷子のアナウンス」のうるとらブギーズや「結婚式」のコントをやったニューヨーク、「こっくりさんをやる学生」ネタのマジカルラブリーは点が伸びなかった印象です。

 

4名の新しい審査員

審査員は一新。審査員長松本人志氏は続投ですけれども、かまいたち・山内さん、ロバート・秋山さん、バイきんぐ・小峠さん、東京03・飯塚さんの4名は、初審査員。いずれ劣らぬコントの達人ですので、どんな審査をしてくれるのか、期待も高まりました。

 

第1ラウンドの結果

トップバッターは蛙亭でした。のっけからSF的な「人造人間と博士」のコント。複雑かつちょっと気持ち悪い出だしでしたが、面白かったです。ただ、1番手なので、それほど得点は伸びず第1ラウンド6位に。残念。

 

2番手、3人組のジェラードン。「教室で見る級友カップル」のネタ。もてない風貌の人を揶揄するというのがね・・・。なんだろう吹っ切って笑う雰囲気ではないような。笑いは若干少な目でした。結果は第1ラウンド5位。

 

3番手、男性ブランコ。コンビ名が不気味・・・。しかし、「初対面の待ち合わせ」のコント、笑い量「多」。白いワンピースの女性役の方、印象的。意外性。結果は3位。第1ラウンド通過。

 

4番手は、前出のうるとらブギーズ結果は第1ラウンド7位。

 

5番手は、ニッポンの社長。「バッティングセンター」ネタ。ちょっと常軌を逸した変わった人が出てくるけれど、想像を裏切ってくれて笑わせてました。結果は好感触の第1ラウンド4位。

 

6番手は、そいつどいつ。「パック」のネタ。良い。ですが、今回の変わった設定の方がウケが良い流れの中、得点は伸びず第一ラウンドは8位。

 

7番手、前出ニューヨーク。結果は第1ラウンド10位。そういうときもある・・・。

 

8番手、ザ・マミィ。「道案内」ネタ。ちょっと変わった人を活写する系で、そのギャップに笑いが生まれる・・・という感じでしたね。笑い多めで、第1ラウンド2位通過。

 

9番手、空気階段。ネタは「火事」。パンツ一丁の上にどんでん返しもあり、笑いの量は多くて、第1ラウンド1位通過。

 

10番手、前出マジカルラブリー。結果は9位。M1王者でも第1ラウンド通過ならず。

 

ファイナルステージ結果

ファイナルステージは、男性ブランコ、ザ・マミィ、空気階段の順でのネタ披露。

男性ブランコのネタは「レジ袋を買わずに買ったものを持って歩く男性」。面白い。

ザ・マミィのネタは「ドラマのセリフを言いたい社長」。ウケてました。

空気階段のネタは「キャラクターのコンセプトカフェ」。一種独特の世界観・・・。頭一つ抜け出ていたのでしょう。優勝は、空気階段のお二人に決定しました。

おめでとうございます!優勝トロフィと1000万円、お米1トンを授与された、鈴木もぐらさん、水川かたまりさんの目に涙。キングの座を勝ち取る勢いがありました。

ちなみに、男性ブランコとザ・マミィは奇しくも同点でした。

皆さま、お疲れ様でした。