江戸から花魁がタイムスリップ
2021年1月期読売テレビ系ドラマ。時空を超えて江戸からやってきた花魁が東京の下町のカフェでバイトを始めて、引き起こすドタバタと恋愛を描いた作品。
肩ひじはらずに楽しく見るタイプのドラマですよね。歴史ものというよりは、ラブストーリーなのかな。すったもんだがありながらも、ハッピーエンドに。
得体のしれない花魁の格好で現れた仙夏(センカ)をタイムスリップしたことも含めて受け入れて、住み込みのバイトに雇ってくれたカフェの店長(ココリコ田中)とその家族の心の広さがドラマのキモかも。長女が日本史に詳しいのもあって、江戸の風習を理解してくれて、いい具合にゆるく仙夏は蔵地家に馴染んでいく。ここでつまづいたら話が終わるものね。
主演は岡田結実さん
なんともキップのいい姉御肌の花魁、仙夏役をコミカルに、可愛く、カッコ良く熱演したのは岡田結実。
時代考証的にどうなのか、SFのセオリーとしてはどうなのか、いろいろ分からないところは置いといて、画面が生き生きしていたのは良かった!
そのほかの役者さんは、正直名前がすぐに出てこない人が多いです。でもそういう若手だからこそ、自然に役に徹して見られるのがよかったです。(事前情報がないまま見たので)
日本の歴史タイムスリップドラマ、人気なの?
戦後時代にタイムスリップしたり、平安時代からタイムスリップしてきたり、さまざまなタイムスリップドラマがありますよね。
・信長狂騒曲
・仁-JIN-
・いいね!光源氏くん
・本能寺ホテル(映画)
----などなど。
いまや一大ジャンル。
そんな歴史タイムスリップドラマが楽しいのは、なぜなんでしょうね。
過去に現在から行く場合、歴史の世界が身近になって、有名な出来事もイメージしやすいからテストに役立つという学生さんも多いかも。
過去から現代に人が来る場合も、歴史の教科書でサラッと聞いた時代が本当に今と繋がっているんだな〜と思わせてくれる面があるのがいいのでは。
それになんだかんだいって、日本史って長いじゃないですか。覚える事も多いし。
だからその知識が日本の財産だし、エンタメ界のネタの宝庫でもあるわけです。
万葉集の和歌とか、その心情なんか現代人も分かるし、サムライの精神とかもすごいな、とか感心するところ多いですしね。
今回の仙夏さんもやはり精神的な面で、みんなを諭す役割がある。あまり意地汚いことすると「粋じゃないね〜」と叱られる。
自分の過去にタイムスリップするタイプの作品については、また別のテーマがあり、これも人気ジャンルですが、別の作品で振り返ってみたいです。